事業報告

「全浄第37回総合研修会」

平成24年2月9日(木)~10日(金)、総本山知恩院にて、全国浄土宗青年会第37回総合研修会(旧・代表者研修会)が開催されました。全国から浄青会員約250名が参加登録し、神奈川からも8名が登録しました。

八百年大遠忌法要も昨年無事円成し、当時の賑わいはもうありませんでした。三門附近も人影はまばらでした。

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御影堂は平成33年まで大修築に入っており、仮囲いでおおわれていました。ご本尊の法然上人御影も、裏手の「集会堂(しゅうえどう)」を「御堂(みどう)」と改称して、そこへ遷座されています。

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御影堂以外にもあちこちで工事が行われていました。

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研修会場の「雪香殿せっこうでん)」です。広い座敷にたくさんの机が並べられ壮観です。

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御堂での開白法要のあと、雪香殿で開会行事となりました。

蓮池全浄副理事長による開会宣言に続き、貴田全浄理事長の挨拶です。

来賓の豊岡総長と知恩院執事の前田上人からは、浄土宗青年会への大きな期待がこもったご祝辞をいただきました。

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研修①は薬物依存者の回復を支援するNPO法人「京都DARK」施設長の加藤武士先生による「再乱用防止への取り組み-ダルクの実践-」でした。

自らの薬物依存症体験を語られながら、薬物依存症の実態、依存者の想い、依存者への理解と回復への支援を訴えられました。

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研修②は神奈川教区の林田康順先生による「極楽浄土の救い-浄土十楽を中心に-」でした。法然上人が説かれた阿弥陀仏の極楽浄土のすばらしさ「浄土十楽」をひとつづつ解説され、東日本大震災で多くの命が失われた今こそ、極楽浄土でいつかは皆が再会できるという極楽浄土のありがたさについて説いていくべきとお話しされました。

林田先生のご講義はいつ拝聴しても明快で、よどむところや曖昧なところがなく、聴いている者をひきつけ、時間の経つのがとても早い気がします。30ページ近い資料をあますことなく説明されました。

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二日目の研修③は、三河教区の天野信浩先生による「『法然上人行状絵図(勅修御伝)』にみる法然上人の時代」の講義でした。全浄が800年大遠忌を記念して出版した『法然上人行状絵図』をテキストに、法然上人のお伝記を読んで正しく法然上人のみ教えを理解するためには、その時代背景をよく識っておかならない、とお話しされました。

研修会の二日目には参加者がまばらになってしまっている状況をよく眼にしますが、この研修会は前日の八割くらいの参加者があり、意識の高さがうかがえます。

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研修⑤は史学博士の井原今朝男先生による「法然の戒称二門について」でした。

法然上人はお念仏以外の行を全て捨てられたのではなく、阿弥陀仏の本願であるお念仏に加える行として、持戒など他の行を勧められた書状をひもとき、法然上人とお弟子たちは称名と持戒二門の教えを堅くまもり、今日に伝えてくださったことをお話しされました。今日に生きる我々も自らを律しながらお念仏の教えを伝えていかなければならない、と思いました。

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閉会式では浄土門主・伊藤唯眞猊下からご垂示を頂戴し、日頃そして昨年の震災における浄青会員の活躍に感謝するとのお言葉を頂戴しました。

続いて貴田理事長から二年間の協力を感謝する挨拶があり、永目全浄監事から「この研修会で学んだことを今後に活かしていただきたい」との総評がありました。

そして貴田理事長から、受講者代表として次期全浄理事長をつとめる寺井北海道ブロック浄青理事長へ修了証が、あたかも次期へのバトンタッチのように手渡されました。

 続いて、寺井次期理事長から8月に札幌で行われる全国大会のPRを兼ねた挨拶がありました。北海道から全浄理事長が出るのは初めてのことだそうです。最後に加用副理事長の閉会宣言で閉会となりました。

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これで今期(全浄第21期)の全浄の行事は全て終わりました。今期の全浄は震災を経験し、これまでになく困難な2年間だったと思います。貴田理事長はじめ全浄執行部の皆さんの感慨はこれまでになく深いのではないでしょうか。お疲れ様でした。

神浄青第20期会長 當間伸行