今月の言葉(掲示伝導)

「お念仏とともに」

 早いもので、東日本大震災から1年を迎えようとしています。

多くの方々が被災され、多くの人が命の尊さや無常観に改めて気づかされた出来事でした。

 法然上人が開宗された時代は多くの人々が天災事変や疫病の流行などに苦しみ、救いを求めていました。それまでの仏教は世の中のすべての人が修行を積み、悟りに至るものと考えられていました。「すべての人の救い」が救われていないのが現実であったなか、一心専念阿弥陀名号「ただひたすら阿弥陀仏を念じてその名号を称えれば、どんな人でも阿弥陀仏によって極楽浄土に救いとられる。あれこれ考えずに、ただひたすら念仏を称えて本願力におまかせすればいい」というお念仏のみ教えを法然上人は示されました。

現代も多くの災害や危機がある末法の時代(釈尊の教えが時代とともに力を失い、ついには人々を救うことができなる時代がくる時代)と言われます。この苦しい時代だからこそ、お念仏の御教えを信じ行じ、共々に「南無阿弥陀佛」とお念佛を称える日々を送りましょう。

小田原組 城前寺 皆川演亮