今月の言葉(掲示伝導)

「南無阿弥陀佛」

本年もいよいよ師走を迎え、やっと例年通りの寒さがやってまいりました。

「もう元に戻っている…」境内の落ち葉のことです。朝、境内を箒で掃きます。するとお昼過ぎくらいには朝と同じようにたくさんの葉が落ちている景色があります。我々僧侶は一掃除、二勤行と言うほど掃除は大切なことでありますが正直に申しますと「今朝あれだけ掃除したのに」という思いも時折ございます。それはやはり見返りを求めているからではないかと思うのです。人は何かをしたときにその結果あるいは効果をどうしても期待してしまうのではないでしょうか。

 法然上人が生涯をかけてお示しになられ、八百年の間脈々と伝えられてきた専修念仏の教え。「南無阿弥陀佛」と称えれば阿弥陀如来によって必ず極楽浄土に導いていただける。本宗の僧侶、檀信徒であればどなたでも知っていることであります。念仏を称えたからといって病気や怪我が治癒したり、頭が良くなったり、といったことはありません。見返りを求めずただひたすらに日々の生活の中に念仏を称えることが大切な姿勢なのだと思います。    合 掌

鎌倉組傳福寺  鈴木顕祥