Web 法話

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   法然上人のお読みになられたお歌を紹介させていただきます。「雪のうちに 仏のみ名を 唱ふれば つもれる罪ぞ やがて消えぬる」 

 

  この歌は、詠唱をされていらっしゃる方はご存知でしょうが、京都御所近くにあります大本山清浄華院のご詠歌として知られ、「冬のご詠歌」といわれている歌です。

 

  朝、気が付くと、普段よりも静かな時があり、外を見れば、辺り一面雪に覆われていたという経験は、皆様にもお有りかと思います。しかしそれもやがて太陽の光に照らされて、溶けて消えてしまいます。雪が降り積もるように、私たちの身にも日々に悪い事とは知りながら作ってしまった罪、知らずに作ってしまった罪が積もってまいります。しかし、普段のままの姿で、体と口と心で作り積もった罪を心から懺悔し、阿弥陀様の御名を唱えたならば、阿弥陀様のお慈悲の光に照らされ、すべての徳が包み込まれたお念仏の功徳によって、罪はたちまちに消えてしまうのです。というのが、法然上人の御心でございます。

 今年は昨年来から寒波が強く、例年以上に大雪に見舞われている地方もございます。やがて暖かくなれば大雪も溶けて、平穏な生活が戻るのでしょう。私たちは日々に念仏をお唱えし、自分の心に積もる雪を阿弥陀さまのみ光によって溶かせるように心がけていこう。と、ニュースを見て、このお歌を深く味わいさせていただきました。

この「ご法話」は、浄土宗神奈川教区『テレホン法話』、平成18年1月分 第881話を掲載しています。