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「平成23年大本山光明寺・十夜法要」

平成23年10月12日から15日まで、大本山光明寺において「十夜法要」が行われました。大本山光明寺は、浄土宗の「お十夜」発祥の寺です。お十夜法要は光明寺第九世・観譽祐崇上人の時(明應四年・1495年)に始まりました。後土御門天皇の勅許をうけ、引声阿弥陀経と引声念仏による十夜法要を勤めるようになり、今も古式によって盛大に法要を勤めています。また、本年は法然上人の800年大遠忌の年ということもあり、例年にも増して特別な法要となりました。

10月は雨の多い季節ですが、連日汗ばむほどの晴天に恵まれて、多くの団体参拝の方々やお参りの方々で賑わっておりました。

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ライトアップされた大聖閣は、本年も綺麗でした。澄みきった池に反射した満月もお十夜に花を添えておりました。

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通称・烏と呼ばれている水冠を被って法要をする式衆の僧侶。本年度から、光明寺式師会も発足し、気持ちも新たにお十夜に望みます。

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大殿に厳かな雅楽の音色を添える光明寺雅楽会。

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引声阿弥陀経・引声念仏。古式にしたがって行われる、浄土宗でも類を見ないお経・お念仏になります。内陣の中を複雑に行道しながらお称えします。

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六字詰念仏。在家の方で構成される鉦講(かねこう)の皆さんがおつとめます。僧俗一体になって法要をおつとめするのが、十夜法要の大きな特徴です。独特の節をつけたお念仏をとなえながら、雲版・太鼓・鈴・半鐘を打ち鳴らします。

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施餓鬼会。十夜法要期間中には、十夜法要の心「現世安穏後生安楽」の願いを込めて、ご先祖供養をするために行われている法要です。

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稚児礼讃舞。13日・14日両日の初夜法要のあとに行われます。み仏を讃える節をつけたお経、「礼讃」に合わせて舞を奉納します。毎年、稚児の子供達は、一生懸命練習を重ねていますが、今年も可愛くも優雅に舞を奉納しておりました。

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お十夜の恒例の景色。沢山の屋台が境内に立ち並んで、多くの参拝者の方々によって賑わっておりました。沢山立ち並んだ屋台は、童心に返らせてもらえます。

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13日・14日の両日の日中法要では、九品寺からのお練り行列が行われ、山門から撒かれる散華(さんか)は、多くの参拝者の方々を魅了しておりました。

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14日の日中法要唱導師をお勤めになられた神奈川教区鎌倉組・長安寺住職・玉木弁立上人。

天候にも恵まれ、大殿に入りきらないほどの多くの参拝者の方々と共に、式衆や警護の僧侶と共に法要が厳修されました。

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今年もお練りに参加させていただいた神浄青会員。お練りの後は、境内で托鉢装束で3月11日に起きた東日本大震災の義捐金を托鉢させていただきました。

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昨年のお十夜の記事を見直してみたところ、災害が起きない事が一番だということを書いておりました。昨年には、思いもしなかった災害が今年は沢山起きてしまい、未だに多くの被災された方々が切迫した生活を送っております。浄土宗の一僧侶として、これからも何か出来ることを模索しながら、少しでも復興の手助けが出来ることをしていきたいと思いました。

最終日の15日は、嵐のような風が吹き荒れる中でしたが、無事に結願法要も行われ、4日間にわたる十夜法要を無事に成満することができました。

神奈川教区内を初め、多くの教区の方々のお手伝い、ご参拝によりとても盛大に十夜法要を厳修することができました。また、神浄青会員の多くも、式衆・楽師・受付・駐車場案内等、さまざまな役割にて参加させていただきました。このような浄土宗唯一の大きな十夜法要のお手伝いをさせて頂くことにより、本当に貴重な経験と研鑽をさせて頂きました。

来年の十夜法要も、より一層の習礼を重ねて、多くの檀信徒を初め、法然上人のお念仏のみ教えを知らない方々にも教えのすばらしさや十夜法要の華やかさを知っていただけるように日々の努力をしていきたいと思いました。

神浄青事務局 石川仁恵