全国浄土宗青年会の呼びかけによる「被災寺院復興支援活動」として、7月21日(木)~22日(金)、宮城教区へ行ってまいりました。神浄青としての被災地入りは、6月に続き2回目です。今回は神浄青会員8名が参加しました。
宮城入りした21日の夕刻、6月に作業をした浄土寺様(仙台市若林区荒浜)の墓地の様子を見にいってまいりました。
墓地内にも重機が入り、ガレキ類はほとんど運び出されていました。
しかし、あたりは夕方とはいえ人っ子ひとりおらず、シンと静まりかえっています。この地はこれからどうなっていくのでしょうか・・・。
翌22日、作業場所の石巻市門脇町・西光寺様へまいりました。
西光寺様も津波によって大きな被害を受けています。本堂や庫裡は残りましたが、山門が流されてしまいました。
津波によって附近の家屋、土砂、近くの製紙工場から流出した紙の原料類が境内や墓地に押し寄せました。
大きなガレキは除去され、境内も片づけられましたが、墓地は墓石がほとんど倒れ、大量の土砂やゴミが堆積しています。
当日は我々だけではなく、地元のボランティア団体、大学生ボランティアも作業に入っていました。
積もった土砂やゴミを掘り出し、ネコ車で運び出す作業をひたすら続けます。
白っぽいのが紙の原料・パルプです。墓地内に、土砂と混じって積もりに積もっています。
地元ボランティアの皆さんとも協力して作業を行いました。
ちょうど神戸から和太鼓演奏のキャラバンが来ていて、お昼の時間に、犠牲者の鎮魂と、復興への願いをこめて、力強く太鼓を叩いていました。
墓地の入口から観音堂(木の陰の建物)に至る参道は、きれいに片づけられていました。
今回の活動でできたことはほんのわずかでした。復興への道のりはまだまだ遠いと思われます。ですが、千里の道も一歩から。我々の出来る範囲で少しでも被災地のお役に立てればと思っています。ご参加くださった皆さん、ありがとうございました。
神浄青第20期会長 當間伸行
(写真提供:浄土宗文化局・伊藤様)