寺院紹介

「箱根塔ノ沢 阿弥陀寺」

神奈川県足柄下郡箱根町塔ノ沢にある阿弥陀寺は、慶長九年(1604)より木食遊行僧として著名な弾誓上人が塔の峯の岩屋に籠り念仏をしていた際、当時小田原城主であった大久保忠隣が帰依して、山林二十四町余の寄進を受けたことに由来して建立されました。

山号は阿育王山放光明律院阿弥陀寺といいます。その後増上寺末の捨世寺となったことが17世紀後半の増上寺34世雲臥上人の定書によって知ることができ、19世紀後半の廃仏毀釈期に至るまで多くの浄土律僧が住していました。明治16年(1883)静寛院和宮の位牌をまつる香華院となり、増上寺より黒本尊御代仏の寄付を受け増上寺の永久別院となりました。
 24.jpg

 本堂は天明4年頃に、今の小田原市久野の庄屋の家を移築したもので、民家造りとなっています。

111.jpg

本尊の阿弥陀三尊(箱根町指定・重文)は、江戸本所の回向院の旧本尊を、元禄年間に回向院4世の喚霊上人が寄進したものです。

小田原組春光院 石川琢道