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「平成22年大本山光明寺十夜法要」

平成22年10月12日(火)から15日(金)、大本山光明寺において「十夜法要」が行われました。大本山光明寺は、浄土宗の「お十夜」発祥の寺です。お十夜法要は光明寺第九世・観譽祐崇上人の時(明應四年・1495年)に始まりました。御土御門天皇の勅許をうけ、引声阿弥陀経と引声念仏による十夜法要を勤めるようになり、今も古式によって盛大に法要を勤めています。

10月は雨の多い季節ですが、小雨まじりとなった最終日を除き、汗ばむほどの晴天に恵まれて、多くの団体参拝の方々やお参りの方々で賑わっておりました。

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大殿。普段の荘厳とは違い「善の綱」が大殿前の角塔婆まで繋がっており、ご参拝の方は、どなたでもご本尊阿弥陀如来と握手を出来るようになっております。

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10月12日

開白法要に相応して、ご本尊阿弥陀如来前に、表千家正井風玄宗匠によって献茶が行われ、多くの方々がお参りに来られておりました。また、この日は献茶に因み、2ヶ所で茶席がもうけられます。

10月13日

晨朝吉水講詠唱法要。多くの吉水講の方々が、ご本尊阿弥陀如来を前に詠唱を奉納されました。

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各法要で内陣に入ってお経をお称えする式衆は、開山堂に集まり行道して大殿に向かいます。

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六字詰念仏。在家の方で構成される鉦講(かねこう)の皆さんがつとめます。僧俗一体になって法要をおつとめするのが、十夜法要の大きな特徴です。独特の節をつけたお念仏をとなえながら、雲版・太鼓・鈴・半鐘を打ち鳴らします。

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引声阿弥陀経・引声念仏。古式にしたがって行われる浄土宗唯一のお経・お念仏になります。内陣の中を複雑に移動しながらお称えします。

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13日日中法要は、茨城教区霞北組調法寺住職・松本道男上人御代理導師のもと、盛大に厳修されました。

施餓鬼会。十夜法要期間中には、十夜法要の心「現世安穏後生安楽」の願いを込めて、ご先祖供養をするために行われている法要です。

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光明寺の裏山・天照山からは、相模湾を一望することが出来ます。天気が良ければ、富士山も見ることが出来ます。大本山光明寺の隠れた見所でもあります。

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日が落ちてくると境内の様子もがらりと変わります。多くの夜店が提灯の明かりに照らし出されて、夜遅くまで多くの参拝者で賑わっておりました。

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雅楽奉奏。光明寺雅楽会により優雅な雅楽が演奏されます。

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演目は太食調(たいしきちょう)「音取(ねとり)」「傾盃楽急(けいばいらくのきゅう)」「抜頭(ばとう)」。荘厳な音色が、大殿の外にも聞こえておりました。

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10月14日

14日晨朝法要は、昨年度日中法要を厳修された、神奈川教区港南組専念寺・伊藤彰哲上人御代理導師のもと、総門から練行列を行い、大殿で厳かに法要が行われました。

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山門の下に櫓を組み、13日・14日終日奉納されている双盤念仏。神奈川教区港南組三佛寺・専念寺、高座組信法寺、鎌倉組長安寺、中郡組法雲寺の鉦講中の方々によって奉納されております。勇壮に太鼓と鉦を打ち鳴らしています。

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14日日中法要。14日日中法要は、神奈川教区高座組増全寺・香川法雄上人により厳修されます。十夜法要の中で、14日の日中法要は一番多くの団体参拝と参詣者が集まります。13日日中法要と同じく、九品寺から、多くの僧侶や楽人、詠唱講、お稚児などを従えてお練り行列をいたします。

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山門の上から蓮の花びらを模した紙を撒く散華。沢山の花びらが風に揺れて、ひらひらと舞い落ちる景色は何度見ても美しく、華やかです。

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神浄青会員も托鉢装束で行列に参加しました。托鉢をするときの衣帯は、このような時にしかしないので、とても新鮮に感じます。

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大殿前の角塔婆前でのご回向を終えて、大殿に昇殿。いよいよ法要が始まります。

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多くの式衆や警護の僧侶と共に法要が厳修されました。大殿に入りきらない程の参拝者の方々は、真剣なまなざしでお参りされておりました。

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神浄青会員は、境内で托鉢をしておりました。多くの参拝者の方々から、義捐金を頂きました。募金をして頂いた多くの皆様、本当にありがとうございました。災害が起きないことが一番なのですが、何か災害が起きた際には、皆様のお心と共に被災地に送らせて頂きます。

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14日初夜法要は、神奈川教区教区長・夏見邦夫上人御代理導師のもと、厳修されました。14日の初夜法要が終わると、いよいよ十夜法要も大詰めと感じさせられます。

稚児礼讃舞。13日・14日両日の初夜法要のあとに行われます。み仏を讃える節をつけたお経、「礼讃」に合わせて舞を奉納します。

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稚児の子供達は、一生懸命練習を重ねて、舞を奉納しておりました。ぴょんぴょん跳ねるような舞は、多くの参拝者の目を釘付けにして、沢山の拍手をいただいておりました。

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いよいよ、残すところはあと一日。ライトアップされた大聖閣とも、しばらくのお別れです。

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10月15日

朝早くから行われる結願(けちがん)法要。4日間にわたる十夜法要の結びの法要です。大本山光明寺法主・宮林昭彦大僧正台下のお導師にて 行われました。境内は一夜のうちに屋台も全て取り払われ、閑散としておりましたが、大殿には熱心な近隣の方がお参りに来ておられ、大僧正台下から交通安全のお守りをひとりひとり受け取られていました。

神奈川教区内を初め、多くの教区の方々のお手伝い、ご参拝によりとても盛大に十夜法要を厳修することができました。また、神浄青会員の多くも、式衆・楽師・受付・駐車場案内等、さまざまな役割にて参加させていただきました。このような浄土宗唯一の大きな十夜法要のお手伝いをさせて頂くことにより、かけがえのない経験と勉強をさせて頂いています。

来年は、宗祖法然上人800年大遠忌を迎えての十夜法要になります。より一層の習礼を重ねて、多くの檀信徒を初め、法然上人のお念仏のみ教えを知らない方々にも教えのすばらしさを知っていただけるように日々の努力をしていきたいと思いました。

神浄青事務局 石川仁恵