今月の言葉(掲示伝導)

「無常迅速(むじょうじんそく)」

春が過ぎ、夏に移りて秋が来る。時は流水の如しといいますが、変わり行く季節に、常無きこの世の理を感じます。

ある檀家さんが法事の際におっしゃっていたことを思い出しました。

「人生八十七年生きてきたけれど、五十年も八十年も振り返ればあっという間だよ。こんなこというとおかしく思われるかもしれないけれど、二十数年前に妻を亡くした時、棺の中の顔をじっと見つめていたら、なぜか笑っているように見えました。私もそうなりたいと思います」と話されました。その言葉には、与えられた人生を一生懸命にまっとうしていきたいという篤い願いを感じました。

時は迅速に流れ行きます。檀家さんがお話されていたように、阿弥陀さまの光明に抱かれて、生けるときも往生した後も、喜び、笑って暮らせる安穏な心で、信仰の日々を送って行きたいものです。

京浜組 安養寺 古屋道正