今週の言葉 (掲示伝導)

「欣求浄土」

平成21年を迎え、日本は先の見えない大不況に見舞われております。自殺者は毎年3万人を超え、多くの人々が悩みを抱えながら日々出口の見えない暗闇の中に閉ざされています。人は未来を見失い、希望を見出せないとき、同時に生きる力も失ってしまいます。
人の世は、実に絶望と隣り合わせです。今日元気な私たちも、明日の命すらわかりません。死は人生においてもっとも恐ろしい現実であると当時に、もっとも確実に起こる未来でもあります。その恐ろしい現実を隠し、解決を先送りにしても、いつかはそのことに直面してしまう時が来るでしょう。そのことが潜在的な恐怖となるよりも、恐ろしいものは白日のもとに良く見てみる必要があるのではないでしょうか。そのようにして現実を見たとき、人生はとても大切な「時間」であることに気付かされます。そして「その日」までに、今私が何をすべきが?何ができるのか?という問いかけのもと、私たちの今の生き方の指針が大きく変わって行くものと思われます。
さらに、何よりもありがたいことは、「その日」の向こうにこそ、私たちが求める「未来」があることではないでしょうか。私たちは目指すべき浄土があるからこそ、人生を最期まで前向きに走り切ることができるのではないでしょうか。人生とは苦しみに満ちています。しかし、どのような困難な中にあっても、未来が見えれば、希望が持てれば私たちはそれを乗り越えて行くことができるのかもしれません。
                           中郡組 吉田 建一