今週の言葉 (掲示伝導)

長雨の中、事件が教えてくれたこと

長雨の中、事件が教えてくれたこと
 
 読売新聞のあるコラムで、家庭問題の一つとして子供にゲーム与えるのが良いのか悪いのか解らないという相談が後を断たないそうです。親が子供にゲーム機を与え満足させるという行為は、一番に育児の手抜きであるそうです。子供はひとりで遊べる玩具をもらって喜びますが、それを大人が子供を可愛がる行為と錯覚します。子供はゲーム機がないと子供の輪に入れず仲間外れにされる。またそれをみた親が仲間外れにした子供の親に対して文句をいうと、怒られたその家の子供が怒った側の子供と余計一緒に遊べなくなるという悪循環になるそうです。子供にプレゼントするものとしてゲーム機を与え、遊ばせておくという行為は結果的には何も生み出さないばかりか人格崩壊の危険性が潜んでいることを忘れてはいけない気がします。子供に対しての大人の間違った愛情表現を見直す機会だとも思います。子供は輪になってゲーム機で遊んでいるように見えますが、ただそれぞれがその場所で一人遊びしているだけで、ゲーム機に遊ばれているだけという気がします。 他者が用意した世界に自分の世界観を委ねてしまう。
 不足し歪み続ける親子間の愛情。心に蔓延する孤独を感じ、うちにこもる体質を助長するわけです。
 今年6月に秋葉原無差別殺傷事件がありました。まさに自己を見失った孤独がもたらす【残虐性が高い無差別殺人】に思えました。
 世の中の歪んだ社会風潮の危機、まさにこの事件はそのツケだと感じます。沢山の尊い命が失われました。これを一人の若者の無差別犯罪として取り上げるのではなく、希薄な人間関係がもたらす社会感が現実に存在していること。むしろそういう社会への警鐘とうけとめ、私も含め全ての人が身近なことと捉えて、考え、見つめ直すための大事なきっかけであって欲しく思います。
      京浜組 理事 大熊隆史