Web 法話

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 私たちは、仏様に手を合わせるときに、数珠を手に掛けます。また、お念仏を唱えるときも、数珠でお念仏の数を数えます。

 この数珠を手にしていると、仏様の目を意識します。不埒なことを考えていても、ふと手首に掛かっている数珠を見て、ハッとし、真心に戻されることがあります。もっとも、数珠をいつも身につける心がけがあれば、けしからぬ心は起きないでしょうし、心の姿勢を正さざるを得なくなります。数珠を手にしていれば、背筋もしゃんと伸びるでしょう。そうなれば、気力もあふれ、呼吸も整い、健康にも役立つでしょう。

 昔から、歩くこと、よく噛むこと、そして、手を使うことが、長生きのコツだといわれているそうです。お念仏を唱えながら、数珠でお念仏の数を数えるのも、健康法のひとつといえるでしょう。数珠を手にするということは、慣れないと、面倒くさくなってしまうことがあるかもしれません。すると、いかに日々の行為がわがままで、気ままで、だらしのない生活をしていたのだろうと、考えさせられるかもしれません。この様にして、数珠は乱れた心を整えてくれます。

 また、怒りにこぶしをにぎりしめ、身体が震えるようなときにも、数珠が「ちょっと待ちなさい」と仏様を思い出させてくれるでしょう。仏様は私たちのことを忘れることはありません。いつも見捨てることなく、見守ってくださっているのです。

 数珠は仏様を拝むときや、念仏を唱えるときには欠かせない大切なものです。仏前では、いうまでもなく、普段から身につけておきたいものです。この「ご法話」は、浄土宗神奈川教区『テレホン法話』、平成17年5月分 第858話を掲載しています。