仏教語

彼岸(ひがん)

彼岸とは、かなたの岸、向こう岸という意味で理想の世界、さとりの世界を表す。これに対して私たちの世界を此岸(しがん)という。彼岸の原語は、菩薩修行を完成した意味の梵語の「波羅蜜、波羅蜜多」を「到彼岸」に漢訳されもので、布施、持戒、忍辱、精進、禅定、智慧という6つの実践徳目である。自身がこの徳目を実践し、さとりの世界へ渡ることがこの彼岸の本来と解される。また「観無量寿経」の日想観に由来し、春分、秋分の両日の太陽が真西に沈む様相を阿弥陀様の西方極楽浄土の教えと関係づけ、現在の先祖への供養法要への習わしなった。この彼岸の供養は、日本独自の仏教行事である。