今週の言葉 (掲示伝導)

「ドッコイショ」

 山登りをしていると長い杖を持ち白衣に身をつつみ修行する人達を見かける事があります。その人達は「ろっこんしょうじょう」と大きな声を出して歩いています。

 「六根清浄」と唱えながら登るのは何故でしょうか。六根とは、眼・耳・鼻・舌・身(からだ)の五官に意(こころ)を加えた六つです。この六つは、それぞれ欲望のもとになるものです。その欲望から身体や心にしみこんだ汚れを清らかにしたい、という祈願の言葉なのです。

 仏道修行する人達が身も心も清らかになることを祈って唱えたところから、やがて一般の山登りの人達も山が荒れないようにと祈りながら「六根清浄、お山は晴天」と唱え、一定のペースを保ち登山を楽しむようになりました。

 山登りをしていて「ろっこんしょうじょう」の声を耳にし続けていたため、先に進めなくなりひと休みする時に、なまって出た言葉が「ドッコイショ」です。それ以来、本来持っている意味は失われ「ドッコイショ」という掛声として用いられるようになったのです。